会長挨拶
この度、関信地区国立病院薬剤師会(以下、薬剤師会)の会長を務めさせていただくことになりました。微力ではございますが、薬剤師会の発展のため尽力していきたいと考えております。
薬剤師会は、関東甲信越の国立病院機構施設や国立高度専門医療研究センター施設に勤務する薬剤師を中心に構成され、その会員数は700名を超える組織となっております。
薬剤師会の活動は、予算を含めた年間事業計画を決定する総会から始まります。ここで承認された事業計画をもとに、薬剤部科長会、新任薬剤師研修会、例会、薬剤部科管理者研修会、スキルアップ研修会や臨床研究推進研修会を含む目的別研修会等、新人からベテランの薬剤師までが学ぶことのできる研修を企画提供しています。本会の運営には、総務部、財政部、教育研修部、広報部、薬剤業務委員会の活動が不可欠であり、各施設から総勢60名近い薬剤師が役員として参加し、多忙な業務の傍ら薬剤師会の事業や研修会の開催に協力いただいています。他に、例会における会員発表優秀賞、優秀論文賞、臨床研究助成金制度、プレアボイド優良事例の公開等を通して会員の知識の向上やスキルの習得を支援するとともに、会員相互間の情報共有も図っています。
近年、病院薬剤師の業務は益々多様化し、基本的な薬剤師としてのスキルをベースに専門薬剤師や認定薬剤師は言うまでもなく、そこに続く薬剤師も、がん治療、感染対策、栄養管理、緩和医療、精神医療など多くの医療チームで活動することが求められています。国立病院には、あらゆる医療特色を持った施設が存在し、誰もが各施設の医療の担い手になる可能性があります。各地域、各施設で、薬剤師が最高の医療を提供できる一員として成長できるようよう、当薬剤師会が後押しできることを願っております。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で世の中のあらゆる活動が大幅に制限されてしまいました。それでも医学の進歩は日進月歩、薬剤師も立ち止まることは許されません。この状況を打破すべく薬剤師会としても新たな研修スタイルを計画しております。今後は、あらゆる状況に対応できる研修内容・スタイルの構築を目指していきたいと考えております。
薬剤師会の提供する事業・研修は、研鑽だけではありません。他施設の情報や世の中の状況を知る貴重な場でもあります。皆様、ぜひこの機会を逃すことなく積極的な参加を考えてください。
会員の皆様にとって本会がより魅力あるものとなるよう、執行部一同、努力してまいります。皆様のあたたかいご支援、ご助言をよろしくお願い申し上げます。
関信地区国立病院薬剤師会
会長 西村 富啓